2009年1月8日木曜日

『萬機要覽』 財用編三 海稅

『萬機要覽』 財用編三 海稅

20080422120887082170775100

20080422120887094506796000

引用元:http://www.itkc.or.kr/index.jsp?
bizName=MK&url=/MK/MK_BOOKLIST.jsp%3Fseojiid=kc_mk_e001


numlk01@作成中 ver.2008.04.21
 * 19世紀初頭の文献です。

 

fmdoll89|04-22 23:54

乙(・_・;つ

『慶尙道地理志』における「海衣」(2/2)【参考:「海菜」の記述】

 

『慶尙道地理志』における「海衣」の記述、後半です。
では、どうぞ。
pp.70-72

20080421120877342015787800

20080421120877350461636800

pp.86-89

20080421120877358195594900

20080421120877365374380100

以上が初出とされる文献に挙がっている、「海衣」の記述全部です。



で、これらの記述は、当該地方の特産品としての「海衣」なのですが、どこにもそれを食べたとか、養殖したなんて記述はありません。この点の確認が第一点です。
次に確認すべきなのは、海産品のうち藿(わかめ)の記述はあるのですが、海藻、昆布、甘苔などの記述がない。他の文献にもある藻類で見つけられたのは、「海菜」の記述です。

pp.203-205

20080421120877412494190100

20080421120877418419709800

* 最終ページの一部が切れているが、文字の確認には支障がないので、そのまま。

なので、本当に「海衣」がアマノリを指す言葉かどうかは疑問の余地があります。
(1つの仮説として、幅の広い褐藻類全般を指す言葉であった可能性がある。)


numlk01@何とか確認終了 ver.2008.04.21

 

numlk01|04-21 19:46

まあ、地理志に海衣を食べた話や養殖した話が書いてあるとは、最初から考えてませんでしたけど。確認するまでもない話です。

『慶尙道地理志』における「海衣」(1/2)

 

『慶尙道地理志』における「海衣」の記述を全部掲載します。
画像が多いので、スレが2つになります。
pp.4-5

20080421120877240002892200

pp.40-41

20080421120877249889941400

pp.41-44

20080421120877258922150800

20080421120877267292716600

pp.57-60

20080421120877275641313700

20080421120877283399024700

pp.63-64

20080421120877297346880200

pp.64-66

20080421120877308973492800

引用元:http://search.i815.or.kr/ImageViewer/ImageViewer.jsp?
tid=co&id=1-L01278-000


numlk01@力業で探してみた ver.2008.04.21

 

numlk01|04-21 19:44

調べて分かったこと。韓国の一流の研究者が調べた文献でも、網羅的に全部挙げられていないし、挙げたものが間違っていたりした。あてにならん。

2009年1月6日火曜日

『東醫寶鑑』における「甘苔」他の記述

許浚『東醫寶鑑』 湯液篇 巻之二 菜部

20080420120866239399179800

20080420120866243332838100

引用元:http://147.46.181.118/IMAGE/kyu00512.pdf p.76-77


numlk01@整理中 ver.2008.04.20
* 『東醫寶鑑』では、”海衣”の記述がない。また、分類上、草部ではなく、菜部であることに留意する。
** 「甘苔」についての記述もあるが、「海菜」の説明で、本草からの引用として「一名紫菜」との記述がある。本草綱目の混乱を引き継いで、ここでも名前の混乱がある。

 

numlk01|04-20 12:42

『東醫寶鑑』の湯液篇では”海衣”の記述がない(もし見つけた方がいらっしゃったら、教えて下さい)。ここでも韓国での姑息な使い分けが見える。

numlk01|04-20 12:44

"あえて見渡すとは…制が'海苔'である" http://jb.breaknews.com/sub_read.html?uid=2407 「また東医宝鑑には"海苔は味は甘いながら塩辛くて性質は(埋まる)ける"として"土砂クァク欄で吐いて説沙下(サハ)や中が苦しいのを治療しながら,痔を治めて寄生虫を除去する。"で記述されている。」

numlk01|04-20 12:48

もう一つの注目点。某サイトにて見えないはずの史料の見方。裏技のヒント。

dameman_kuga|04-20 15:12

(´_`)ノ∩ 乙です。じっくり読ませてもらいます。

「海衣裹」の記述

 

『東國歳時記』 p.11 「海衣裹」の記述がある。

20080420120864816562517200


 畜匏瓜■蕈諸乾物及大豆黄卷蔓菁蘿■謂之陳菜必於是日作菜食之凡瓜顱茄皮蔓菁葉皆不棄■乾亦爲烹食謂之不病暑以菜葉海衣裹飯啗之謂之福裹按荊楚歳時記人日採七種菜作羮今俗移於上元而抑亦衛風御冬之旨畜也

『洌陽歲時記』 p.7 「海衣」を用いて飯を包む料理があります。

20080420120864834658813200

『京都雜志』 p.19 該当するものがない。

20080420120864879083462100


numlk01@確認中 ver.2008.04.20
 * 某HPでの"文字起こし(仮)"には誤植が多い。注意されたし。
また、私の起こした文も、漢字表記に問題があるので、ぜひ原文画像で確認して下さい。
さらに、念のため。「裹(か)」とは、包むという意味です。「裏(り)」じゃないですから。
 ** 19世紀中葉に成立したとされる『東國歳時記』。その30年前に成立し、ソウルの風俗を描いた『洌陽歲時記』にも記述がある。しかしながら、『東國歳時記』の元になったとされる『京都雜志』には、その記述がない。この辺りがヒントになりそうである。

 

numlk01|04-20 08:58

引用元は”「煖爐會」の記述(東國歳時記、洌陽歲時記、京都雜志)http://www.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=phistory&nid=103876”と同じ。省略。

fmdoll89|04-20 10:42

乙( ゚∀゚)o彡゜

dameman_kuga|04-20 15:11

(´_`)ノ∩ 乙です

numlk01|04-20 15:30

「裏(り)」との表記間違い。某HP(確認していなかった時点で、私も間違って表記したものがある)および8inni8(当然、気付いていない)、 http://manadeva.tistory.com/3620、http://uriculture.com /s_menu.html?menu_mcat=100247&menu_cat=100001&img_num=sub1、及び、これらを引用した韓国のブログ。

numlk01|04-20 21:00

正しい表記の例:福裹 http://krdic.daum.net/dickr/contents.do?query1=A017411300

numlk01|04-20 15:52

各歳時記の成立年代については、割と検証が甘いようだが、一応、韓国での定説(同時に日本でも通説)を前提に考える。そうすると、『京都雜志』の1770年代にはなく、『東國歳時記』の1849年には名前が確認できる風俗だったということです。そして、『洌陽歲時記』の1819年には、料理自体が存在する。以上から、19世紀前半にソウルで始まったもので、19世紀中葉に歳時風俗として確立したと考えてよいと思われる。なお、洪錫謨は、行事自体の起源は、梁時代の『荊楚歳時記』だと考えているが、テラ中国wwwwwとか言わないように。

kobaya4|04-20 22:30

少し解りづらいね。蛇足ながら、「福包み」は 19世紀中盤の東国歳時記に出る. 福包みは旧歴十月15日に山菜や白菜葉,あるいは海衣にご飯を包んで食べることを言う.福包みはいくつかを作って器にノ-ゾックサッドッが高く積んで城主様にあげた後に食べれば福が来ると伝える. http://coldstar.egloos.com/3515671(2007/12/04)

numlk01|04-20 22:54

その人のページは肉焼きの時も参考になった。でも、それらの韓国での”常識”を検証するのが一連の投稿の目的だったりするよ。で、料理自体は『洌陽歲時記』の段階で出来ているね。その点も、今回の確認事項。

kobaya4|04-20 23:07

質問だけど、問題にしている点はなんですか?

numlk01|04-20 23:24

このスレでの問題点は、朝鮮における”海衣裹”の成立時期です。韓国での”のり巻き”の起源と主張されているものです。

numlk01|04-20 23:39

そして、「上元での菜食の歳時風俗が新羅時代からあったから、昔からのり巻きを食べていたんだ」という主張の検証でもあります。

numlk01|04-20 23:27

で、「海苔」「海苔食」「海苔養殖」「板海苔」「のり巻き」について、それぞれ整理しつつ、調べています。全体像は、「[資料] 朝鮮半島における海苔(チェックリスト)http://www.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=thistory& nid=1943528」をご覧下さい。随時更新しています。